導入部分
ONE PIECE史上最長の「ワノ国編」。四皇カイドウを倒すため、麦わらの一味と侍たちが総力戦で挑む物語です。この記事では、ワノ国編の魅力を、ネタバレありで徹底的に語ります。光月家の悲劇、赤鞘九人男の忠義、ルフィのギア5覚醒、ゾロとサンジの成長、そしてカイドウとの最終決戦。ONE PIECEの集大成とも言える、壮大なエピソードです。
基本情報
【ワノ国編 基本情報】
- 収録:単行本91巻〜105巻(第909話〜第1057話)
- 主要キャラ:ルフィ、ゾロ、サンジ、ロー、キッド、光月おでん、光月モモの助、カイドウ、ビッグ・マム
- テーマ:受け継がれる意志、20年越しの復讐、自由と解放、太陽の神ニカ、ワノ国の夜明け
- 主な敵:カイドウ、ビッグ・マム、百獣海賊団(キング、クイーン、ジャック)
あらすじ
※ここから先、ワノ国編のネタバレを含みます
麦わらの一味はワノ国に到着します。ワノ国は20年前、将軍オロチとカイドウに乗っ取られた国でした。
光月おでんは、ロジャーと共にラフテルへ行き、世界の秘密を知った男でした。しかし、ワノ国に戻った時、カイドウとオロチに国を乗っ取られていました。
おでんは釜茹での刑で処刑されましたが、最後まで家臣たちを守り抜きました。「ワノ国を開国せよ」という遺言を残して。
おでんの妻トキは時を超える能力で、息子モモの助と家臣たちを20年後の未来へ送りました。「20年後、おでんの意志を継ぐ者たちが現れる」と予言して。
ルフィたちは、光月家の家臣「赤鞘九人男」と共に、カイドウを倒す計画を立てます。ワノ国中の侍たちを集め、鬼ヶ島へ討ち入りします。
鬼ヶ島では、麦わらの一味、ハート海賊団、キッド海賊団、赤鞘九人男、そしてワノ国の侍たちが、カイドウとビッグ・マムの連合軍と戦います。
ゾロはカイドウの右腕キングと戦い、覇王色の覇気を纏う力を覚醒させます。サンジはクイーンと戦い、ジェルマの科学力が覚醒します。
ローとキッドは協力してビッグ・マムを倒します。そして、ルフィはカイドウと一騎打ちを繰り広げます。
戦いの最中、ルフィは一度敗北し、海に落とされます。しかし、ルフィの悪魔の実が覚醒します。
ルフィの実は「ゴムゴムの実」ではなく、「ヒトヒトの実 幻獣種モデル・ニカ」でした。太陽の神ニカの力を得たルフィは、ギア5となり、カイドウを圧倒します。
最後、ルフィの巨大な拳がカイドウを地下深くへ叩き落とし、勝利します。
20年越しの戦いが終わり、ワノ国は解放されました。モモの助は将軍となり、ワノ国の夜明けが始まります。
この編の見どころ
見どころ1:光月おでんの生き様
ワノ国編の核心は、光月おでんの物語です。
おでんは破天荒で自由奔放な男でした。ワノ国のルールを破り、外の世界へ憧れ、白ひげ海賊団、そしてロジャー海賊団の一員となりました。
おでんはロジャーと共にラフテルへ行き、世界の秘密を知りました。そして、ワノ国を開国する使命を負いました。
しかし、ワノ国に戻った時、カイドウとオロチに国を乗っ取られていました。おでんは人質を取られ、5年間毎週裸踊りをさせられます。
最後、おでんは釜茹での刑に処されます。しかし、家臣9人を板の上に乗せ、1時間耐え抜きました。
「ワノ国を開国せよ!!!」
おでんの遺言が、20年後のルフィたちに受け継がれました。
見どころ2:赤鞘九人男の忠義
赤鞘九人男は、おでんに仕えた9人の家臣です。
錦えもん、カン十郎、雷ぞう、菊の丞、イヌアラシ、ネコマムシ、河松、傳ジロー、アシュラ童子。彼らは20年間、おでんの仇を討つ日を待ち続けました。
鬼ヶ島討ち入りで、赤鞘九人男はカイドウに突撃します。おでんの無念を晴らすため、命を賭けて戦います。
「拙者たちは 死に候!!!」
赤鞘九人男の忠義は、ワノ国編の最大の感動ポイントです。
見どころ3:ルフィのギア5覚醒
ワノ国編のクライマックスは、ルフィのギア5覚醒です。
カイドウとの戦いで、ルフィは一度敗北します。しかし、ルフィの悪魔の実が覚醒します。
ルフィの実は「ゴムゴムの実」ではなく、「ヒトヒトの実 幻獣種モデル・ニカ」でした。太陽の神ニカは、800年前に奴隷たちを解放した伝説の戦士です。
ギア5となったルフィは、体が真っ白になり、髪が炎のようになります。そして、自由自在に体を変形させ、カイドウを圧倒します。
ギア5の戦闘スタイルは、まるで漫画のギャグのよう。カイドウを巨大なゴム風船に変えたり、地面をゴムにして跳ね返したり。
しかし、その力は圧倒的でした。ルフィは最後、島サイズの巨大な拳でカイドウを地下深くへ叩き落とします。
「ゴムゴムの…猿神銃(バジュラングガン)!!!」
ルフィの勝利が、ワノ国を解放しました。
見どころ4:ゾロVSキング、サンジVSクイーン
ワノ国編では、ゾロとサンジの成長も描かれました。
ゾロVSキング
キングはカイドウの右腕で、古代種リュウリュウの実モデル・プテラノドンの能力者。さらに、ルナーリア族という希少種族で、炎を操ります。
ゾロはおでんの刀「閻魔」を使いこなし、覇王色の覇気を纏う力を覚醒させます。最後、ゾロの「閻王三刀龍 煉獄鬼斬り」がキングを倒します。
サンジVSクイーン
クイーンはカイドウの大看板で、古代種リュウリュウの実モデル・ブラキオサウルスの能力者。さらに、科学兵器を体に搭載しています。
サンジは戦いの最中、ジェルマの科学力が覚醒します。体が硬化し、再生能力を得ます。しかしサンジは「感情を失いたくない」と葛藤します。
最後、サンジは自分の意志で科学力を制御し、「魔神風脚(イフリート・ジャンブ)」でクイーンを倒します。
見どころ5:ローとキッドVSビッグ・マム
ワノ国編では、ビッグ・マムも登場しました。カイドウと同盟を組み、鬼ヶ島に乗り込んできたのです。
ローとキッドは協力してビッグ・マムと戦います。二人とも悪魔の実を覚醒させ、ビッグ・マムを追い詰めます。
ローの「K・ROOM 麻酔(アナスティーシア)」とキッドの「磁気大魔牛(パンクコルナディオ)」が、ビッグ・マムを地下深くへ叩き落とします。
そして、ワノ国の地下で爆弾が爆発。ビッグ・マムは敗北しました。
印象に残った名シーン・名言
「煮えてなんぼのおでんに候!!!」(96巻)
おでんが釜茹での刑で叫ぶ言葉。1時間耐え抜き、家臣たちを守り抜きました。
「拙者たちは 死に候!!!」(98巻)
赤鞘九人男がカイドウに突撃する時の決意。おでんへの忠義が込められています。
「おれは…自由に戦る!!!」(103巻)
ギア5となったルフィが言う言葉。太陽の神ニカの力で、自由自在に戦います。
「これでよく…! "侍"などと名乗れたもんだ!!!」(99巻)
ゾロがカイドウに挑む時の言葉。侍としての誇りを持って戦います。
「おれは…感情を失いたくない!!!」(102巻)
サンジがジェルマの科学力と葛藤する言葉。優しさを失いたくないという決意。
「ワノ国に 夜明けを持って来い」(97巻)
おでんがトキに託した最後の言葉。20年後、モモの助たちが夜明けを迎えます。
キャラクター分析
光月おでん:自由を求めた侍
おでんは自由を愛する男でした。ワノ国の鎖国政策を嫌い、外の世界へ憧れていました。
白ひげ海賊団、ロジャー海賊団と共に冒険し、ラフテルへ到達。世界の秘密を知りました。
おでんの使命は、ワノ国を開国すること。しかし、カイドウとオロチに阻まれ、処刑されました。
おでんの意志は、モモの助、赤鞘九人男、そしてルフィに受け継がれました。
カイドウ:最強生物の孤独
カイドウは「世界最強の生物」と呼ばれる四皇です。
幼い頃から戦い続け、誰も自分を倒せないことに絶望していました。カイドウが求めていたのは、自分を倒せる強者でした。
カイドウはおでんとの戦いを正々堂々と戦いたかったのですが、ババアの介入で勝利してしまいます。その勝利に、カイドウは満足していませんでした。
ルフィとの最終決戦で、カイドウは本気で戦いました。そして、敗北しました。
カイドウの最後の言葉は「お前は…誰だ…?」。ルフィの正体を知りたがっていました。
光月モモの助:未来の将軍
モモの助はおでんの息子で、8歳の子供です(20年時を超えたため、実際は28歳の体)。
臆病で泣き虫ですが、父の意志を継ぐ決意を持っています。最後、モモの助は龍となって、落下する鬼ヶ島を支えました。
モモの助は将軍として、ワノ国の新しい時代を導きます。
ヤマト:おでんに憧れた娘
ヤマトはカイドウの娘ですが、おでんに憧れ、「自分はおでんだ」と名乗っています。
ヤマトはおでんの航海日誌を読み、おでんの意志を継ぐことを決意しました。そして、ルフィたちと共に戦いました。
ヤマトはワノ国に残り、モモの助を守ることを選びます。しかし、いつかルフィたちと共に海へ出る日を夢見ています。
考察・伏線ポイント
太陽の神ニカの正体
ルフィの悪魔の実は「ヒトヒトの実 幻獣種モデル・ニカ」でした。
ニカは800年前、奴隷たちを解放した伝説の戦士です。世界政府が最も恐れる悪魔の実であり、800年間一度も覚醒していませんでした。
ニカとDの一族の関係、ジョイボーイとの関係。これらの謎は、今後明かされるでしょう。
ワノ国の開国とプルトン
おでんの遺言は「ワノ国を開国せよ」でした。
ワノ国の地下には、古代兵器プルトンが眠っているとされています。ワノ国を開国することで、プルトンが目覚めるのでしょうか?
ズニーシャとジョイボーイ
ワノ国に現れたズニーシャは、「ジョイボーイが帰ってきた」と言いました。
ルフィがジョイボーイであることが示唆されています。ジョイボーイとは何者なのか?ルフィの使命は何なのか?
黒ひげの動き
ワノ国編の最後、黒ひげがワノ国近海に現れました。
黒ひげの目的は何なのか?プルトンを狙っているのか?今後の展開が気になります。
ロジャーの「早すぎた」発言
ロジャーはラフテルで「おれたちは早すぎた」と言いました。
800年の時が満ちる時、世界は変わる。その時が、今なのかもしれません。
他の編との比較
ワノ国編は、ONE PIECE史上最長の編です。149話という長さは、他の編を圧倒しています。
しかし、その長さに見合う壮大なストーリーでした。おでんの過去、赤鞘九人男の忠義、ルフィのギア5覚醒。全てが感動的で、衝撃的でした。
戦闘の規模も過去最大です。麦わらの一味、ハート海賊団、キッド海賊団、赤鞘九人男、ワノ国の侍たち。総勢数千人が、カイドウとビッグ・マムの連合軍と戦いました。
個人的には、おでんの釜茹でのシーンが最も印象的でした。「煮えてなんぼのおでんに候」という言葉が、おでんの生き様を表しています。
こんな人におすすめ:
- 壮大なストーリーが好きな人
- ルフィのギア5を見たい人
- おでんの物語に感動したい人
- 四皇との戦いを楽しみたい人
まとめ
ワノ国編は、ONE PIECEの集大成とも言える壮大なエピソードでした。
光月おでんの悲劇、赤鞘九人男の忠義、ルフィのギア5覚醒、ゾロとサンジの成長、そしてカイドウとの最終決戦。全てが感動的で、衝撃的でした。
20年越しの戦いが終わり、ワノ国は解放されました。モモの助は将軍となり、ワノ国の夜明けが始まります。
しかし、物語はまだ終わりません。ルフィはジョイボーイとして、世界を変える使命を負っています。
ワノ国編で明かされた多くの伏線が、今後の物語でどう回収されるのか。最終章への期待が高まります。
まだ読んでいない方は、ぜひこの機会に!ONE PIECE史上最高の戦いを体験してください!
ワノ国編を読むなら
ワノ国編は以下の巻に収録されています。
- ONE PIECE 91巻
- ONE PIECE 92巻
- ONE PIECE 93巻
- ONE PIECE 94巻
- ONE PIECE 95巻
- ONE PIECE 96巻
- ONE PIECE 97巻
- ONE PIECE 98巻
- ONE PIECE 99巻
- ONE PIECE 100巻
- ONE PIECE 101巻
- ONE PIECE 102巻
- ONE PIECE 103巻
- ONE PIECE 104巻
- ONE PIECE 105巻
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