導入部分
「かめはめ波ーーっ!!」 悟空が初めて天下一武道会に出場し、武術家として本格的に戦う「第21回天下一武道会編」。この記事では、亀仙人のもとでの8ヶ月の修行、クリリンとの友情、そしてジャッキー・チュン(実は亀仙人)との手に汗握る決勝戦まで、ネタバレありで徹底解説します。冒険から武術へ、ドラゴンボールが「格闘漫画」としての顔を見せ始める重要な編です。
✓ この記事でわかること
- 亀仙人のもとでの修行内容と悟空の成長
- クリリンとの友情の始まり
- 天下一武道会での激闘の数々
- ジャッキー・チュン(亀仙人)との決勝戦
- ドラゴンボールに「格闘」要素が加わった転換点
📖 読了時間:約9分 | おすすめ度:★★★★★(必読編)
基本情報
【第21回天下一武道会編 基本情報】
- 収録:単行本2巻〜3巻(第25話〜第51話)
- 主要キャラ:孫悟空、クリリン、亀仙人(ジャッキー・チュン)、ヤムチャ、ナム、ランファン、ギラン
- 核となるテーマ:修行と成長、努力の大切さ、慢心への警告、武術の奥深さ
- 舞台:カメハウス、天下一武道会会場
- 重要な展開:悟空とクリリンの修行、かめはめ波の習得、天下一武道会での戦い
あらすじ
⚠️ ここから先、第21回天下一武道会編のネタバレを含みます
亀仙人のもとでの修行
弟子入り
- ピラフ編の後、悟空は亀仙人に弟子入り
- 条件は「女の子を連れてくること」
- ブルマがランチ(金髪)を連れてくる
クリリンの登場
- 多林寺から来た少年僧
- 最初は悟空をライバル視
- 2人で修行することに
亀仙人の修行法
- 牛乳配達で走る
- 畑仕事で土を耕す
- 工事現場で働く
- 重い甲羅を背負って日常生活
- 「武術とは日常の全てだ」
8ヶ月の修行
- 徐々に強くなる悟空とクリリン
- 最初はライバルだったが友情が芽生える
- 修行の成果を試す時が来る
天下一武道会への参加
出場者たち
- 孫悟空(カメハウス)
- クリリン(カメハウス)
- ヤムチャ(亀仙人の弟子ではない)
- ジャッキー・チュン(謎の老人、実は変装した亀仙人)
- ナム(村のために賞金が必要)
- ランファン(女性格闘家)
- ギラン(怪獣のような見た目)
- バクテリアン(臭い技を使う)
予選
- パンチングマシンで予備選考
- 悟空が驚異的な記録
- クリリン、ヤムチャも突破
本戦トーナメント
1回戦
- クリリン vs バクテリアン:クリリンの圧勝
- ヤムチャ vs ジャッキー・チュン:ヤムチャ敗北
- ギラン vs 悟空:悟空の勝利
- ナム vs ランファン:ナムの勝利
準決勝
- クリリン vs ジャッキー・チュン:クリリン敗北
- 悟空 vs ナム:悟空の勝利
決勝戦
- 悟空 vs ジャッキー・チュン(亀仙人)
- 史上最高の激闘
- かめはめ波の撃ち合い
- 最後はジャッキー・チュンの勝利
亀仙人の正体
ジャッキー・チュンは亀仙人だった
- 変装して出場していた
- 理由:「若者が天狗にならないため」
- 「まだまだ上がいることを教える」
- 師匠としての深い愛情
この編の見どころ
見どころ1:亀仙人の修行哲学
ドラゴンボールの「修行」の原点がここにあります。
💪 武術修行の本質
日常が修行
- 牛乳配達:スピードと持久力
- 畑仕事:パワーと体幹
- 工事現場:実践的な力
- 重い甲羅:常に負荷をかける
亀仙人の教え
「武術というのは、特別なものではない。日常の全てが修行なのだ」
休息も修行
- よく食べる
- よく寝る
- よく遊ぶ
- バランスの大切さ
現代でも通用する哲学
- 地道な努力の積み重ね
- 日常を大切にする
- 継続が力になる
🎯 重要ポイント:この修行哲学は、後のサイヤ人編での重力修行、精神と時の部屋など、ドラゴンボール全編を通して受け継がれています。
見どころ2:悟空とクリリンの友情
ドラゴンボールを代表する友情の始まりです。
👬 ライバルから親友へ
最初の関係
- クリリンは悟空をライバル視
- 多林寺では強かったが、悟空の才能に驚く
- 最初は嫉妬心もあった
共に修行する中で
- 同じ苦しみを分かち合う
- お互いを認め合う
- ライバルであり親友に
天下一武道会で
- お互いの勝利を喜ぶ
- 悟空の決勝を応援するクリリン
- 友情の深まり
後のシリーズへ
- サイヤ人編で共に戦う
- ナメック星での冒険
- クリリンの死が超サイヤ人覚醒のきっかけに
- 生涯の親友
💡 初見の方へ:悟空とクリリンの友情は、ドラゴンボール全編を通して描かれます。その原点がこの修行期間にあります。
見どころ3:天下一武道会というシステム
ドラゴンボールの名物イベントが初登場します。
🥋 天下一武道会の魅力
ルール
- トーナメント形式
- 場外、ギブアップ、10カウントで負け
- 武器使用禁止
- 殺人禁止
多様な格闘スタイル
- 悟空:身体能力と才能
- クリリン:小柄を活かした技巧派
- ヤムチャ:狼牙風風拳
- ナム:天空✕字拳
- ジャッキー・チュン:完成された武術
個性的な選手たち
- バクテリアン:臭い技
- ギラン:怪獣のような力
- ランファン:色仕掛け
- みんな違う強さと戦い方
後のシリーズへ
- 第22回、第23回と続く
- ピッコロ大魔王の後に再開
- セル編ではセルゲームという形で
- ドラゴンボールの定番イベント
見どころ4:悟空 vs ジャッキー・チュン(亀仙人)の名勝負
この編最大の見どころが決勝戦です。
🔥 史上最高の師弟対決
互角の攻防
- 速すぎて観客には見えない攻防
- かめはめ波の撃ち合い
- 悟空のかめはめ波が遂に成功
万国驚天掌
- ジャッキー・チュンの奥義
- 悟空を場外に吹き飛ばす
- しかし如意棒で戻ってくる
月破壊
- 悟空が大猿化しそうになる
- ジャッキー・チュンが月を破壊
- かめはめ波で月を消滅させる衝撃
ジャン拳
- 悟空の新技
- グー、チー、パーの3択攻撃
- ジャンケンを戦闘に応用
僅差の決着
- 最後は車に当たった悟空が先に落ちる
- ジャッキー・チュンの勝利
- でも実力は互角
亀仙人の意図
- 若者に慢心させないため
- 「まだまだ上がいる」ことを教える
- 師匠としての深い愛情
❓ あなたに質問です:もし悟空が優勝していたら、どうなっていたでしょうか? 亀仙人は、悟空の成長のために、わざと出場したのです。
見どころ5:個性的な戦いの数々
トーナメント全体が見どころです。
⚡ 印象的な試合
クリリン vs バクテリアン
- 臭い技で苦しめられるクリリン
- しかしクリリンには鼻がない!
- 機転で勝利
悟空 vs ギラン
- 怪獣のような力のギラン
- ゴム状の物質で悟空を拘束
- 如意棒と尻尾で脱出
ヤムチャ vs ジャッキー・チュン
- ヤムチャの狼牙風風拳
- しかし老人の経験に敗れる
- ヤムチャの成長が見える
悟空 vs ナム
- 村のために戦うナム
- 天空✕字拳という独特の技
- 悟空の純粋な強さが勝つ
印象に残った名シーン・名言
「武術というのは、日常の全てだ」
亀仙人が悟空とクリリンに教える修行哲学。派手な技ではなく、日常の積み重ねが強さを作る。
なぜ印象的か?
- ドラゴンボールの修行哲学の原点
- 現実でも通用する教え
- 地道な努力の大切さ
「まだまだ上がいることを知れ」
亀仙人がジャッキー・チュンとして出場した理由。若者に慢心させないための配慮。
なぜ感動的か?
- 師匠としての深い愛情
- 成長のために必要な教え
- 天狗にならない謙虚さの大切さ
「オラ、もっと強くなりたい!」
決勝戦に敗れた後の悟空の言葉。負けても前向き。
なぜ印象的か?
- 悟空の成長への飽くなき欲求
- 負けを糧にする姿勢
- 戦士としての本質
「鼻がないんだよーん」
バクテリアンの臭い技に対するクリリンの反撃。
なぜ面白いのか?
- 機転の利いた対応
- クリリンの特徴を活かした展開
- ギャグとシリアスの絶妙なバランス
キャラクター分析
孫悟空:天才的な戦闘センス
この編での成長
- 8ヶ月の修行で飛躍的に強化
- かめはめ波を習得
- ジャン拳という独自の技を開発
悟空の特徴
- 一度見た技を真似る天才性
- 戦いを楽しむ性格
- 負けても前向き
クリリン:努力の天才
この編での成長
- 最初は悟空に嫉妬
- 修行を通して認め合う
- 地球人最強クラスへの道
クリリンの特徴
- 小柄を活かした技巧派
- 機転が利く
- 努力家
亀仙人(ジャッキー・チュン):完璧な師匠
この編での役割
- 悟空とクリリンを鍛える
- 変装して天下一武道会に出場
- 若者に謙虚さを教える
師匠としての哲学
- 慢心させない
- 日常を大切にする
- バランスの重要性
ヤムチャ:成長する戦士
この編での成長
- 独学で武術を学んできた
- 亀仙人の弟子ではないが強い
- ジャッキー・チュンに敗れるが成長
ヤムチャの特徴
- 狼牙風風拳の使い手
- 正々堂々とした性格
- 後に亀仙人に弟子入り
考察・伏線ポイント
月の破壊
ジャッキー・チュンが月を破壊
- 悟空の大猿化を防ぐため
- かめはめ波で月を消滅
- これで当分大猿化は起きない
- ピッコロ大魔王編まで月はない
かめはめ波の習得
悟空がかめはめ波を完璧に習得
- 決勝でジャッキー・チュンと撃ち合う
- 後のシリーズの代名詞となる技
- 修行の成果
悟空の尻尾
弱点として描かれる
- 掴まれると力が出ない
- でも尻尾は再生する
- サイヤ人としての特徴
「もっと強い奴がいる」
亀仙人の教え
- 慢心するな
- 常に上を目指せ
- この精神が悟空を成長させる
他の編との比較
ドラゴンボールに「格闘」が加わった
第21回天下一武道会編の位置づけ
- 冒険から格闘への転換点
- 修行と成長の物語
- 天下一武道会という名物イベントの始まり
他の編との違い
- 少年期編:冒険活劇
- 第21回天下一武道会編:格闘漫画としての顔
- レッドリボン軍編:冒険と格闘のミックス
- 第22回天下一武道会編:より高度な戦い
- ピッコロ大魔王編:シリアス展開
- サイヤ人編以降:本格バトル漫画
個人的評価
ドラゴンボールに「格闘」という新たな魅力が加わった重要な編。亀仙人の修行哲学、悟空とクリリンの友情、そして手に汗握るトーナメント戦。冒険も格闘も楽しめる、バランスの良い名エピソードです。
どんな人におすすめ?
- 格闘シーンが好きな人
- 修行と成長の物語が好きな人
- 天下一武道会が好きな人
- ドラゴンボールの基礎を知りたい人
まとめ
第21回天下一武道会編は、ドラゴンボールに**「格闘」という新たな魅力**が加わった重要な編です。
この編の魅力
- 亀仙人のもとでの修行と成長
- 悟空とクリリンの友情の始まり
- 天下一武道会という名物イベント
- 悟空 vs ジャッキー・チュンの名勝負
- 「まだまだ上がいる」という謙虚さの教え
特に決勝戦は、ドラゴンボール初期の最高傑作と言える名勝負です。師匠と弟子の全力の戦い、かめはめ波の撃ち合い、そして月の破壊。派手な技と戦略、感情が入り混じった素晴らしい戦いでした。
そして何より、亀仙人の「慢心させない」という配慮。変装してまで出場し、若者に「上がいる」ことを教える。この深い愛情こそが、悟空を最強の戦士へと育てる原動力となります。
まだ読んでいない方へ
ドラゴンボールの格闘シーンの原点がここにあります。派手な必殺技だけでなく、地道な修行、友情、師弟の絆。全てが揃った名エピソードです。
もう一度読み返したい方へ
亀仙人の教えの深さ、悟空とクリリンの関係性の変化に注目すると、より楽しめます。特に決勝戦は、何度読んでも手に汗握る名勝負です。
次はレッドリボン軍編。悟空は強大な悪の組織と戦うことになります。冒険と格闘、両方の魅力が詰まった長編エピソードが待っています!
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